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「こんにちは、アマリよ」 |
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「ぷぃお!」 |
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「『太陽のプロミア』のキーワードを紹介する
『ぷぅさんといっしょ!』も第六回目……と言いたいところだけど、
今日はいつもの用語解説の番外編。
ミルサントに伝わるおとぎ話を紹介するわね」 |
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「ぷぃう! ぷぃう!」 |
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「あなたたちの世界に『桃太郎』や『一寸法師』があるように、
ミルサントにもたくさんのおとぎ話が存在するわ」 |
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「もちろん、一番多いのはプロミア様に関するお話。
ミルサント創世神話のような壮大な話から、
正直な青年がプロミア様のご加護を受けて
幸せを掴むような他愛ない話まで、
それこそ無数のパターンが存在するわ。
まあ、プロミア様が出てくるお話は、ほぼ例外なく
『めでたしめでたし』で終わるのが特徴かしらね」 |
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「ぷぃう!」 |
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「太陽ばかりじゃなく、月に関するお話もあるわ。
大きなおひさま焼きを作っていたら、
おひさま焼きが天に昇ってお月さまになってしまったというお話や、
太陽樹をひたすら昇った若者が月にたどり着いて、
月のお姫様と恋に落ちる話なんてのもあるわね」 |
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「それ以外で有名なモチーフといえば『魔獣王』ね。
ミルサントを征服しようとした魔獣王リノワールを、
コダマ、エノセラ、アルタナの三賢者が撃退するお話よ。
リノワール自身が魔獣王だったり、
魔獣王を引き連れてきた者がリノワールだったりと、
いくつかのパターンが存在するものの、
どのお話でも三賢者が魔獣王を撃退するという筋は変わらないわ」 |
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「もっともこれは、純然たるおとぎ話というより、
300年ほど前に本当にあった出来事を元に綴られた
英雄譚と言った方が正確かもしれないわね。
黄の六花・エレガノを輩出したクロイツェル家が、
伝説の賢者エノセラの直系の子孫にあたるように、
これは、現在ともリンクしている物語。
小さい子が読みやすいように絵本にもなっているから、
おとぎ話と言っても間違いではないのだけれど」 |
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「わたし、そのおはなし好きよ!
けんじゃ様たちがね、かっこいいの!」 |
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「ぷぃお!」 |
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「あら、あなたどこから来たの?
お名前は?」 |
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「わたしポッカ!
イリシアから来たのよ」 |
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「そう。
それで、何の御用?」 |
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「ぷぅちゃんとコダマちゃんをむかえに来たの。
おとーさんが、ごはんの時間だって」 |
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「ぷぁう!」 |
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「ご飯の時間じゃしょうがないわね。
今回はこれでおしまいにしましょう」 |
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「それじゃあ、また。
次回も話を聞きに来てくれると嬉しいわ」 |